アニメ

「火の鳥 エデンの花」感想

STUDIO 4℃が望郷編をどう描き直すのか結構期待してたんだけど、微妙な作品だった。 尺の都合もあり映画向けにいろいろカットされたりアレンジされているのだけど、最大の相違点はやはりインセスト・タブーに関するくだりがばっさりカットされたところにある…

6期鬼太郎(の主にぬらりひょん編)のクソ長感想

1週間で70話?見れらあっ!……え!1週間で70話を!? 今回『ゲゲゲの謎』が上映されることを知り、今月の頭から6期鬼太郎をちょろちょろ見始めたんだけど、当初は「月末までに完走できりゃいいかな」くらいのペースで見ていた。 20話かそこらを見終わった10日…

「大雪海のカイナ ほしのけんじゃ」感想というか考察

見てきました劇場版。まさか作品に初めて触れてから4日で映画見に行くとは思わなかった。 テラフォーミング進行中の星だったという事実に一本取られた感があり、まず考察書いて、その後感想書こう!と思ってたら考察書いただけでおなかいっぱいになっちゃっ…

「大雪海のカイナ」 感想

3日かけて一気に見終えしまった。劇場版が公開されてるから急いで消化したってのもあるんだけど、どんどん続きを見たくなるほど面白い作品だった。 とりあえず最終回の感想としては樹皮削りの伏線をそう回収してきたか~!という感じ。 前回、下敷きになった…

大雪海のカイナ #2~#3 感想

2話から3話にかけてはカイナとリリハが下界に下りるまで。 水不足や対立構造など雪海の事情が一気に詳らかとなった一方、下界へ下る困難がよく描かれていて、1話に引き続き面白かった。 カイナが果たしていく役割に期待が膨らむ。 この2つのエピソードではリ…

アンデッドアンラック #1 「不死と不運」感想

カオス極まる。 前半の2つの意味でぶっ飛んでる展開もさることながら、後半のバトルもよくできていて、今後不幸と不死のコンビによるバトルがどんなものになっていくのか、純粋に能力バトルとしても楽しみでもある。どうでもいいけどミニコーナーみたいなの…

大雪海のカイナ #1 「天膜の少年」感想

謎の光や巨大な穴、日本語が書かれた看板、周辺に人が住んでないことなど、ポストアポカリプスっぽいことを示唆しつつ謎へと関心が向くような構成になっていて、情報のコントロールが巧みな作品。 でありながら終盤にはボーイミーツガールの王道展開が待って…

葬送のフリーレン #5 「死者の幻影」感想

感情の振幅が少なく、改めてこの静けさが心地いい作品だなあと思った。 Aパートの死者の幻影を見せる魔素の対峙とのくだりなんか、フェルンを通じてもっとエモーショナルに表現することもできたわけだけど、それをしない。 でもそうした出来事の中で起きる感…

16bitセンセーション -ANOTHER LAYER- #1 「タイムリープしちゃったぁ~!?」感想

老人会がにわかに活気づいてたやつ。 後追いで90年代のアリスソフトのゲームを何本かやったことはあるけどリアタイでは全くないから、ノスタルジはー特になく、あまりピンときてはいない。 作品としての肝は現代との制作環境のギャップやエロゲ史をいかに面…

婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む #1 「イケナイ出逢い」感想

タイトルからは想像もつかないくらい優しい作品だった……。胸がいっぱいで軽く泣きそう。めちゃくちゃ好きだ。 純粋でまっすぐだけど不遇だった少女、そんな少女の笑顔を見ようとする心優しき男。善しかねえッ……!! 『奴隷との生活』とか汚っさんが奴隷を甲斐…

私の推しは悪役令嬢。 #1 「異世界生活は猪突猛進。」感想

悪役令嬢に百合とはまた面白い変化球を投げ込んできたなあ。 『はめふら』で見たかったルートの一つとも言える。 ただ、その比較でいくと主人公の魅力には欠ける。 グイグイ感が強すぎるし思考もやや破綻してるところがあって、人間味を感じられないんだよな…

葬送のフリーレン #1~#4 感想

面白いし良い作品であることは間違いないけど、金ローでやるべき内容だとはちょっと思えなかった。 2時間という枠を使うのだから中編くらいの規模感のストーリーを想定していたんだけど、全くそういうことはなくて普通に独立した4つのエピソードになってたこ…

ラグナクリムゾン #1 「死神が生まれた日」感想

何はおいといても主人公とヒロインの依存しあってる関係性が好み。未来の自分と融合するような設定も面白いし、二人の関係性の変化の示唆も気になる。 ただこの内容で1時間はちょっと長かったかな。 繰り返されるヒロインの死の暗示があんまり緊張感につなが…

でこぼこ魔女の親子事情 #1 「なかよし親子のでこぼこ事情/不思議な命の教育事情」感想

思ってたよりギャグ色の強い作品で、全体としてギャグが面白かったし、演出も良かった。 料理作画がいいアニメは良いアニメ説がまた証明されてしまったな。 逆転関係の設定を活かした笑いが一番の特徴と言えそうだけど、フェニックスのキャラやキャスティン…

星屑テレパス #1 「彗星エンカウント」感想

表情や動きの付け方、デフォルメの仕方、空気感、ワンカットワンカット全部かわいいなこれ。 揺れ動く内面が画面を通じてとてもよく描かれてもいて、そこが楽しさでもあった。 カット数の多さだけ見ても相当力入ってる作品だよなあ。 きららアニメでここまで…

SHY #1 「シャイなので」感想

原作1話だけちょろっと読んだことがあるんだけど、こんな真っ当なヒーロー物だったのか。なんか羞恥心をエネルギーにするコミカルなイメージに記憶が書き換わっていた。 当時あんまりピンとこなかった一因としてありがちだからというのはあったかと思う。 内…

僕らの雨いろプロトコル #1 「あきらめた未来 -Cold Reboot」感想

まあまあ面白かったけど人間ドラマや群像劇として特別優れてるというわけでもないし、主人公の過去の挫折だったり借金を返すという動機だったりという古典的なプロットにeスポーツという今風の題材を取り入れたような感じであまり目新しい感じもしなかった。…

シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~ #1 「貴方はなんのためにゲームをしますか?」感想

つまらないわけではないんだけど、これに限らずゲームをプレイすることが主題の作品が受けてるのがイマイチ理解できないんだよな。 リアルとリンクしてるとか、リアルがメインとかなら没入しているんだけど、主人公がただゲームをプレイする姿をどう楽しめば…

君のことが大大大大大好きな100人の彼女 #1 「君のことが大大大大大好きな2人の彼女(あと98人)」感想

この手の不誠実が正当化されるタイプの作品は好きじゃないんだけど『彼女もカノジョ』のような不快感はラスト以外あまり感じなかった。 主人公のキャラクターと、ギャグ色強めかつギャグが面白いってのが大きい。 勢いで付けた感あるタイトルはどう回収する…

アンダーニンジャ #1 「石を投げれば忍者に当たる」感想

卑近に描かれる登場人物たちの一方でニンジャ像は奇天烈で、奇妙だけど面白かった。これが花沢健吾ワールドなんだろうか。 手塚プロというところが不安ではあったけど、キャラデが結城信輝ということで人が集まったからなのか、むしろクオリティは高かった。

ブルバスター #1 「ブルバスター起動!崖っぷち中小企業が立ち向かうのは、謎のバケモノ!?」感想

面白かった。ヒーローがまさしく「企業戦士」となるコンセプトの作品は増えてきたように思うけど、この作品では営利企業としての側面にフィーチャーすることで現実感を出し、怪獣退治というファンタジーとの間に生まれるギャップによる笑い、とっつきやすさ…

暴食のベルセルク #1「持たざる者」感想

テンプレ的だし相手の能力を奪うという設定もありがちではあるけど、カタルシスをよく描いていて結構面白かった。 闇堕ちっぽいほのめかしは今んとこあんまきいてないけど、それが物語をどういうものにしていくのかは気になるところ。

忍ばない!クリプトニンジャ咲耶 #1 感想

めっちゃ金の臭いがするアニメタイトル。くノ一が暗号通貨で破産する話ではなかった。 中身は何もないし主人公が棒読みだったけど、キャラデかわいいし5分アニメにしてはよく動いててなかなか良かった。

ミギとダリ #1「ミギとダリ」 感想

サスペンスっぽい作風の割に「風と共に去りぬ」とかいうしょーもない台詞が出てきて「は?」とか思っててたんだけど徐々に本性を表していき、「スティーブ・ジョブズ」で完全にやられた。 シリアス風ギャグとしての塩梅がすごくいいと思うし、サイコホラーっ…

とあるおっさんのVRMMO活動記 #1「アース、ログインする」 感想

もうMAHO FILMとあのキービジュの時点で無いなと思ったけど意外と面白かった。俺100も脚本は結構面白かったもんな。脚本は。 ただ、MAHO FILMの紙芝居の悪い意味での面白さにこそクソアニメの魅力が詰まっているとも言える。 クラフト要素のディテールをしっ…

オーバーテイク! #1「走る男」感想

アルドノア・ゼロスタッフによるレースアニメ。 あおきえいらしいディテールへのこだわりが感じられる作品で、面白かった。 レースシーンにおける中継のような視点と主観視点を織り交ぜたカメラワークが映像作品ならではの臨場感があった。 ピントをあえて外…

『ストールンプリンセス -キーウの王女とルスラン-』 感想

ウクライナらしいアニメーションを期待して見に行ったんだけど、単なるディズニーの模倣に終わっていたのが残念だった。 エンディングのコンセプトアートっぽいもののタッチはすごく魅力的だったので、あれをトゥーンで動かすという選択肢はなかったんだろう…

「マルセル 靴をはいた小さな貝」 感想

擬人化された動物が人間社会にコンタクトすることで社会のなんやかんやを浮き彫りにしていく、よくあるタイプの寓話だと思っていたのだけど、この作品はそれをストップモーションと実写の組み合わせによってモキュメンタリーとして描いてるところが新鮮だっ…

『兵馬俑の城』 感想

CGのクオリティがかなり高い作品で、息を呑むほどに美しいシーンがいくつもあったし、アクションシーンもカメラワークで派手に見せてくれて退屈させなかった。キャラデ自体は思いっきりディズニーライクだけど、カメラワークや構図はかなり日本のバトルアニ…

SSSS.GRIDMAN #11 「決・戦」 感想

ずっとミスリードだと思ってただけに、「全てがアカネの手で創り出されていた」ってのがそのまんまだったのはちょっと拍子抜けの感はある。ものすごく謎めいた世界として受け手の前に現れ、シリーズ前半にかけてはいくつもの謎に焦点を当ててきたところがあ…