アルドノア・ゼロスタッフによるレースアニメ。
あおきえいらしいディテールへのこだわりが感じられる作品で、面白かった。
レースシーンにおける中継のような視点と主観視点を織り交ぜたカメラワークが映像作品ならではの臨場感があった。
ピントをあえて外すことで中継のような画にする演出とか面白いよなあ。
上のシーンとかぱっと見F1レースの中継と見紛うようなところもあるけど、車体そのものについてはそこまでリアルに感じなかった。
正直ちょっとのっぺりとした印象さえ受けたけど、この辺りはアニメに落とし込む上であえてなんだろうか。
その辺の画作りについてインタビューになったらぜひ読んでみたいなあ。
脚本も丁寧で、キャラクター一人一人を魅力的に描くことに成功していて、人を撮れなくなったカメラマンの姿を上手く描いているところにその理由が現れているように思う。
「オーバーテイク」の意味が「追い越す」ということは過去を乗り越えていく物語でもあるのかな。
弱小チームのサクセスストーリーっぽい王道展開も楽しみなところ。
キャラデについては志村貴子っぽさはあんまりないなと。
というかアルドノアゼロのキャラ原案やってたの今更知った。すごく意外。
そしてだからというわけじゃないけどそこはかとなく漂うBL臭。