『ストールンプリンセス -キーウの王女とルスラン-』 感想

ウクライナらしいアニメーションを期待して見に行ったんだけど、単なるディズニーの模倣に終わっていたのが残念だった。

エンディングのコンセプトアートっぽいもののタッチはすごく魅力的だったので、あれをトゥーンで動かすという選択肢はなかったんだろうか。

制作の費用や規模感から言うと難しいのかなあ。

 

脚本にしても同じことは言えて、最近の自立したヒロイン像のプリンセスが、王子様によって助けられるという一昔前のディズニーと奇妙な融合を果たしたようなストーリーだった。そしてあまり面白くないという。

まあ展開について言えば「ルスランとリュドミラ」の原作通りとも言えるのだけど。

 

ただ、『ルスランとリュドミラ』を下敷きにしてるのであればグリンカの楽曲をどう取り込むのかにも期待してたんだけど、『序曲』すら使われてないのが個人的にはもう一つの残念ポイントだった。

言うて『序曲』しか知らんから、もしかするとグリンカのエッセンスは盛り込まれていたのかもしれない。

 

これ書いた後にWikipediaの記事読んだらウクライナアニメーションとしては異例のヒットを飛ばらしたらしく、国際展開を狙ったからこそディズニーライクのタッチにしたのかと合点がいった。

でもウクライナらしさが欠如しているという指摘もやっぱりあったんだなあと。

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