タイトルからは想像もつかないくらい優しい作品だった……。胸がいっぱいで軽く泣きそう。めちゃくちゃ好きだ。
純粋でまっすぐだけど不遇だった少女、そんな少女の笑顔を見ようとする心優しき男。善しかねえッ……!!
『奴隷との生活』とか汚っさんが奴隷を甲斐甲斐しく世話をするミームとかその辺がモチーフであることは間違いないだろうから、そういうプロットのコメディ色の強い作品をイメージしてただけにギャップにやられたところもあるかもしれない。
この題材からするとエロに走りたくなると思うんだけど、そっちにはいかず、むしろ二人の純!な感じに不覚にもキュン❤としてしまった。
ただ、アレンのキャラクターや演出、杉田智和の台詞回しを見ると女性向けとしての顔ももってるというか、女性作家なんだろうか。
冒頭の襟章で近衛兵だとアレンが気づくシーンや、手の荒れ方からシャーロットの境遇を推し量るシーンなんかを見ると、設定がよく練られてることが分かるし、それらを細やかに表現しているところには繊細さも感じさせた。
またただ優しいだけじゃなくて二人のやり取りはユーモラスでもあって、そこにまた魅力を覚えた。
主演の杉田智和と早見沙織もさすがそうした作品の特徴を見事に表現していて、キャスティングもすごく良い。
ここからシャーロットがどんな「イケナイ」ことを覚えていき、シャーロットを取り巻くものが二人に何をもたらしていくのか、すごく楽しみにしている。