SSSS.GRIDMAN #11 「決・戦」 感想

  • ずっとミスリードだと思ってただけに、「全てがアカネの手で創り出されていた」ってのがそのまんまだったのはちょっと拍子抜けの感はある。ものすごく謎めいた世界として受け手の前に現れ、シリーズ前半にかけてはいくつもの謎に焦点を当ててきたところがあったから、後半から終盤にかけても謎が謎を呼ぶような盛り上がりを期待していたところが大いにあった。
  • 実際には登場人物の、特にアカネの内面に焦点を当て続けることに終止し、アカネの正体は未だに謎だし、ツツジ台を創り出さなければいけなかった動機さえよく分かってないためいまいちピンとこないでいる。そこは最終回で明かされるんだろうけど、先に掘り下げといた方がストーリー的には盛り上がったように思う。
  • まあアカネの謎に加えて、なぜグリッドマンやアレクシスがアカネの世界にやって来る必要があったのかもまだ明らかになってないのでそのあたりに期待したい。しかしアカネの生きる現実世界を基に自分の理想の世界を創造したって予想は見事に外れたな。
  • 六花がアンチの存在にこれまで全く気づいてなかった点も意外だった。怪獣を作り出していたのがアカネだったと判明したことに対する反応もそうなんだけど、知りたくなかった秘密、現実に対する苦渋や葛藤をもっとよく描いてくれる期待があっただけに、そこがそうでもなかったのも期待外れだった点かな。この作品にはそれほど人物描写にリアリティを感じていたので。