強迫性障害と僕と

僕はたぶん強迫性障害(OCD)で、その中でも不完全恐怖だ。
たぶんというのは医者にかかったことがないからだ。
なんで行かないのか。
皮肉にもOCDが原因で行けなくなっているのと、一応社会生活を送れていて(送れてないんだけども)緊急性がそこまで高くないからなのだろう。
それでも正常ではないというのは今から語ることをお聞きいただければ、ある程度は納得いただけるんじゃないかとは思う。
現状何が「障害」になっているのかというと、アニメを始めとする録画番組だ。

ここに写っているハードディスクが何かというと、すべて録画した番組だ。
引き出しの外に出ている数台も含めたそこに2年半分の録画番組が詰まっている。
総数にして20台以上、容量にすると50TBを超えると思う。
アニメを始め、映画、お笑い、ドキュメンタリー、ドラマとバラエティに富んだ構成となっている。
そして最近僕がどんな番組を見ているかというと、2013年9月頃に録画した番組だ。
なぜ今2年半以上前の番組を見ているのか。
録画したほぼ全部の番組を見ようとした結果、大量録画のペースに視聴が追いつかず、また消すことも出来ないため、
2012年から今のペースで録画を始めて、2016年現在ようやく1年8ヶ月分の番組を見終えたわけだ。
そしてその過程でハードディスクも山のように堆積していった。
録りためているだけならまだしも、より問題となってるのはそれを見る時間だ。
録画したものを見るためだけに1日4時間くらいは費やしている。
番組表を見て録画したりHDDを管理する時間だったり、そうした録画にかまける時間も含めると5時間に届くかもしれない。
などとさも嫌そうに書きはしたが、見ること自体が嫌だということはない。
だけど、1日5時間という時間をそれに費やすのはあまりに膨大だ。
更に言えば他にもっとやるべきこと、やりたいことはあるし、頭ではそのこともちゃんとわかっている。
普通の人からすれば、なら見るのやめりゃいいじゃんで済む話だろう。
でも見ないと不安になるのだ。いま見ないと後悔するんじゃないかという強迫観念からどうしても逃れられないのだ。
結果色々なものを犠牲にしてまでずっと家で録画したものを消化する日々を送り続けてきた。
今僕が負っている「障害」というのはだいたいこんな感じだ。
これくらいの情報だけでも僕の異常性というものはある程度は伝わったかと思う。
こうした中で何もせずにいたのかというと、もちろん治療しようと色々なアプローチも試みてきた。独力でではあるけど。
細かく書くと冗長になってしまうので省略するが、一応その甲斐もありここ数年でだいぶ寛解はした。
一頃は先ほど書いた以上にひどかったのだ。
ただそれでも録画物に、ひいては不完全恐怖に縛り付けられてる状態を根本的に治せていないことに変わりはない。
だからこそ録画したものを諦めることが重要だと考え、先月から新しいアプローチを始めている。
その考えを点検したり、深めたりする場があるといいなと思い、日記をつけていくことにした。
新しいアプローチについては長くなってしまうので日を分けて書きたいと思う。