飛び立てなかったあひる

  • 13時起床。紆余曲折を経てようやく13時起きに戻ってこれた。改めて振り返ってもここ数日めちゃくちゃな時間に寝起きしていた。
  • あひるの空を見終わった。わかってたとは言え典型的な打ち切りエンドだった。リスタートという形で一応清々しく終わっていたけど、直前までの試合があまりにモヤモヤする内容で凄まじい残便感。原作では先に高い壁を描いてその後に空たちを待つ成長を描く意図が当然あったんだろうけど、アニメとしてはここで終わりだから文句の一つも言いたくなってしまう。まあ物語の続き見たいんなら原作読めということか。
    と腐しはしたけど実際続きを読みたくなるほど面白い作品であったことは確かで、試合展開は一つ一つが練られていたし、キャラクターの外見と裏腹に繊細に心情が描かれる面も持ち合わせ、落ちこぼれや才能のない者たちの抱くコンプレックスや屈折した感情をよく描いていた。とりわけ新城戦後の、由夏の死、部室炎上、部の解散という怒涛の展開、その中での登場人物たちの苦渋や葛藤を軸にした人間ドラマが非常に面白かった。また大人の目線が盛り込まれていた点が少年漫画としては特徴的で、それゆえに行為に対する責任や代償が強調されていて、物語にいっそうの深みを与えていた。
    その一方で大きな欠点として挙げられるのが冗長さだった。そんな脇役にまでスポット当てなくていいのにと何度も思ったほどに取捨選択に失敗していて、それがいたずらに展開を長引かせて倦んでくるというのは一度や二度じゃなかった。バスケ漫画なのに一番面白かったのが試合じゃないというのがその点よく象徴している。本来アニメならカットされるべきシーンまで盛り込んでいたのは4クールゆえなんだろうか。また仕方無さもあるとは言え4クールの弊害は作画にも感じられて、回によっては試合なのにほとんど動きがなかったり、冒頭から回想が3分くらい続いたりと途中からだいぶいっぱいいっぱいになってるように見えた。何話だったかトビがダブルクラッチを決めるシーンがもはやアニメーションになってないなんてものもあった。カロリー高めのスポーツアニメを4クールでやろうってのが土台無茶な話で、2クールくらいで上手く収めるのがみんな幸せだった気はする。まあWikipedia眺めてると原作者からの要求が多かったような感じもするけど。
  • 放課後ていぼう日誌1話を再視聴。海釣りが題材という目新しさ、コミカルさ、海の生き物たちのリアルな表現に見られる動画工房の丁寧な仕事。間違いない感じはしながらもヒロインたちの磯臭さ芋臭さにピンとこなかったのと部長のハラスメントな感じに引いてしまい積んでいたのだけどその辺は改めて気になりもした。