夜明け告げるルーのうた

近所の映画館で最終日ということで見てきた。
直前に公開された夜は短しが傑作だったり、アヌシーでグランプリ取ったりということでちょっと自分の中でハードル上がり過ぎてたなと。
カイが自宅の階段を小気味よく下りてくるシーンに始まり、表情の描き方とか背景とか、
演出面でいいなと思うところはたくさん思い浮かぶのだけど、脚本がもう一つなあ。
考えてみると脚本吉田玲子で更にハードル上がってたところある。
一人ひとりをちゃんと描きたいという意思はひしひしと伝わってきたのだけど、
それらをあまり有機的には描けてなくて物語としてはぶつ切りな印象を受けてしまった。
一番の肝と言えるカイとルーの関係性でさえどことなく希薄さが感じられた点がそれを象徴しているかな。
それでもおじいちゃんが母親と再会するシーンなんかはグッと来たけども。
なんかメアリとおんなじような印象だな。あっちはもう少し脚本ダメだったけども。