マトリョーシカ

夢の中で夢を見ていた。いやもしかしたら、その中で更に夢を見ていたような気もするが、はっきりと思い出せない。夢の中の夢(の中の夢)、なんといえばいいのかわからないが一番奥の夢、それが一番鮮明で、それはなんだか不思議な感じがする。
中学の知り合いであるFと2人くらいの友人と野球をしている。友人の片方は女の子だったかな。既に誰かは思い出せないけど。確か室内で、教室のような場所だったと思う。そのときにバ化にされたか何かでFとちょっとしたいざこざを起こすのだけれど、最初はただの掴み合いだったものが、確か僕が蹴りか何かを入れたことで殴り合いに発展する。といっても僕自身は殴られた記憶が無く、というか一方的に暴力を加えていた。物凄く残忍なもので、彼の足を持って振り回して壁に頭をぶつけたりしている。そういえば、こうやって人を振り回して壁に頭ぶつけるのは前もやったなと思う。彼は脳震盪を起こしていったんは気絶するのだけれど、それでも立ち向かってくる。不気味なやつだなと思いながら、それでも立ち向かってくる限り僕は彼をいたぶり続ける。脳震盪を起こさせたことに恐怖して手加減はしていたようだけど。
場面は変わって、なぜか僕は所信表明の場に居合わせる。麻生さんの姿は確認したけど、小沢さんはいなかったと思う。石破さんもいたような。場所はなぜか狭いプレハブ。みんな並んで記者会見のようだった。それが終わって、外で先生と昨日居合わせた友人が昨日の件について話している。どうやら僕がここにいることを知らないらしい。「大人」にしかられるのが物凄く怖くて、僕はさっさとその場から逃げ出そうとする。しかし靴が無い。「靴が無い!」と僕が叫ぶと、誰かがそれに反応して「靴は無いんだよ」と言う。なぜか納得して、僕は知らないヤツの縞模様の靴を勝手に履いて逃げる。サイズが小さかったのだけど、まさに後ろにいるヤツがその靴の持ち主のような気がして余計に急いで逃げる。家の近く辺りまで走って逃げてきて、そこからは覚えていない。すると僕はベッドの上で目を覚ます。ああ夢だったのかと安心して、親にご飯が出来たよと呼ばれたところで、再び目を覚ます。
最近いろいろと考えていたことや感銘を受けたことがいっせいに具現化したみたいだ。それが夢の中の夢ということも重要だった気がする。まあ今更Fが出てきた理由がよく分からないけど。気の毒に。
改めて気づいたのが、臆病さと大人に叱られなれてない自分。逃げ出す場面があるけれど、夢の中の自分はいつも物凄く臆病で、すぐに逃げ出す。死なんかもそうなのかもしれないな。大人に叱られなれてないってのはギャグっぽいけど割と重要なことな気がした。いろいろと大事なことを孕んでいる夢であったように思えるけど、今の自分にはこの程度しか読み取れない。