NHKスペシャル「エリザベス女王 ~光と影 元側近が語る外交秘話~」 感想

  • エリザベス女王の人柄って全く知らなくて、Wikipediaに載ってたサッチャーとのエピソード読んで気位が高い人なのかなくらいの認識だったんだけど、これ見てガラリと印象が変わった。サッチャーとの対立も今回初めて知ったけど、そら「陛下とお揃いの服にしますw」とか言われたら「は?」みたいな反応もするわな。
  • 平和の希求と国家への奉仕という自身の抱く2つの大きな目的をイギリス女王という立場からいかに実現するかに奮闘してきた人という印象を持った。誠実でありチャーミングでもあり、イギリス国民に愛されたというのは凄く理解できるものがある。ただ、この番組では終始良く描かれていたけど負の側面なんかももっとあったのだろうか。ダイアナのドキュメンタリーをちょろっと見たことがあるけどそっちでは批判的に描かれていた覚えが。
  • それでも番組最後に取り上げられた「平和実現には困難があって時に絶望しそうにもなるけど、世界には私を含めた同じ想いを持つ人が何百万もいて、彼らとともにあることをいつも忘れないでください」って感じのスピーチには痛く感動してしまった。ただこのスピーチ、番組では2014年のものとなってるんだけどいくら検索しても原文が出てこないんだよな。聞き取れた部分に"Always remember thoughts and prayers of millions"とか"turning the impossible into possible"ってのがあったんだけど、この辺を含めても出てこなかった。
  • 南アフリカへの踏み込み方はやはり未だ賛否分かれるところなんだろうな。行為の是非はともかく立憲君主制である以上は行き過ぎなのかなと思う。