競争

引越し見積もり

今日は9時から引っ越しの訪問見積もりが2件入っていた。

先にサカイの営業マンが来てあれこれ交渉した末に5万程度になって確定。

……のつもりだったんだけど、後から来たアートの営業マンが更に5千円ほど安くしてくれた上サカイに断りの電話まで入れてくれてあっさりと乗り換え。

サカイが断りにくかったのは「もう上司と話ついてバラせない」みたいな感じで契約前提で迫ってきてたからというのはある。

ただ、その辺明らかに営業トークという感じでアートに決まった今となると脅し文句多めで印象悪いなと。

だってお兄さん、上司とそんな内容の会話一度もしてなかったやん。

あと他の訪問見積もりに先んじようとねじ込んできたり、クッソ粘られたのも嫌だったところ。

9時前から1時間半はいた計算で、終わった頃には僕もクタクタになってしまっていた。

まあ結果的にトンビに油揚げをさらわれるじゃないけど、アートに手柄持ってかれちゃったのは皮肉なもんである。

アートのお兄さんが代わりに断りの電話入れる時のドヤ顔を彼にも見せてあげたかった。

いや一応言っておくとサカイの営業マンも普通にいい人ではあった。彼らだって営業取ってくんのが仕事なんだからある程度の不誠実は仕方ない。

最終的には4.7万になったのだけど、閑散期としても安い方なのか普通くらいなのか、どうなんだろう。

ちなみにもっと安い業者もあったんだけど、1万上乗せで大手で運んでもらえるならってことでそちらはやめといた。

Googleのクチコミもとんでもないことになっていたし。

JUNK HEAD

設定や雰囲気から察するに「これ絶対ディストピア系の重たいやつだ……」と身構えてたんだけど、蓋を開けてみるとだいぶコミカル。

人類vsポストヒューマンなんて構図は全く描かれず、地下世界を舞台とした冒険映画と言って差し支えない内容。

この地下世界の冒険というのが非常にワクワクする作品で、その理由の一つがマリガンの造形にあった。

いわゆるミュータントなのだけど、グロテスクでありながらどこか愛嬌があり、しかも1体1体異なる姿形をしているのはホント目を楽しませてくれた。

個人的にはマンアフターマンを彷彿させたんだけど、あれに愛らしさを加えたってのが適当かもしれない。

そういう味が出せたのはやっぱりパペットならではだと思うし、またあのツルッとした質感もなんとも言えず良かった。(こっそり言うとエンドロールで撮影風景が流れるまでずっとCGだと勘違いしていた。)

セットについても地下の暗く妖しい雰囲気がよく出てるんだけど、底無しに続くような深さが感じられたのは結構興奮してしまった。

中盤地下へ地下へとどんどん落ちていくわけだけど、どこまで落ちていくのか、どれほど深いのか、ゾクゾクするものがあった。

ただ、画面の不穏さに対して登場人物はあんまり深刻じゃないっていうギャップもよく利いていた。

設定的にどうなのよと思わないでもないもの、知性を持つマリガンたちの中身って人間そのものと言えるくらい人間臭くて掛け合いがいちいち下らなく、そんなところもまたマリガンの魅力だった。

一方で危険なマリガンもいたりしてちょいちょいアクションシーンも挟まれるんだけど、この辺の緩急の塩梅も非常に良かった。

特にラストバトルでの3兄弟普通にかっこいいというか、まさかホロリとさせられるとは。

予測を裏切るストーリーテリングの巧さもまた面白さの要因だったと思う。

「造物主」が創造物に使役されたり、8番バルブの真実であったり、シニカルな視座から様々に寓意も込められており、その意味するところを求めて色々インタビューにも目を通した。

ちょっと検索するだけでもどんだけインタビュー受けたんやってくらい出てくるんだけど、テーマについてはWiredの記事が一番突っ込んだものになっていた。

wired.jpオーソドックスに物質文明に対する批判は込められているらしく、終盤主人公が発する「生きてるって感じがする」というセリフからそれはハッキリ見て取れる。

一方でインタビュー中ではこうも語っている。

宗教や倫理観に少しずつズレが生じ、自分たちで生命をつくり出してしまう。技術的にはもう人間のクローンをつくることができるでしょうから、どこかでそちら側に行ってしまうと思うんですよね。

ものづくりは批判することから始まると思っています。宗教やいまの社会をまず批判してみて、いいかどうかは別として、新しくつくったものをとりあえず試す。その繰り返しで少しずついいものに近づいていくのだろうと思います。

人類が神の領域に踏み入っていくことは止めようがないという認識も併せ持っていて、それに対していかに違和感を表明していくのか。

そこに強固なメッセージはないけれど、そういうユルさって確かにJUNK HEADらしい部分だったと思う。

続編はチームで制作するとのことなので、近いうちに見ることができるんだろうか。期待して待ちたい。

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