ファンタジア
作画枚数100万枚とかいう頭のおかしなアニメがリバイバル上映されてるとのことで喜び勇んで行ってきた。
尋常じゃない動きを除けば各編ごとに趣はぜんぜん違っていて「美しい」とか「リアル」の一言ではなかなか言い表しにくい。
まさに「禿山の一夜」なんかがそうでひたすらにおどろおどろしい映像なのだけど、ここの悪魔の表現は衝撃的だった。
全ては悪魔の掌で踊っているに過ぎず、欲望のままに全てを蹂躙し尽くす。
なんだか自分の中にあった悪のイメージをありありと描きされたようで今思い出しても変な恍惚感に浸れてしまう。
対比的な「アヴェ・マリア」における一人称視点のラストシーンも吸い込まれていくような幻想性があった。
リアルさというか目の前で動いてるかのようだったのが「くるみ割り人形」の金魚がヒレをたなびかせるシーン。
ヒレがまるでビロードのように描かれているのだけど、金魚の動きを追いかける様が本当に美しかった。技術的にも相当高度なんじゃないかと思う。
写実性という意味では「春の祭典」の生き物たちもそんなところがあったけど、正直言うとその辺から「田園」にかけては半分寝ていた。
言い訳すると寝不足だった上にJUNK HEADからほぼ2本連続での鑑賞だったので……。まあもったいなかったな。
恐竜をどう動かしてたかは今度改めてちゃんと見てみたい。
「時の踊り」に入ったあたりで動物たちのコミカルな動きに目も覚めてきたのだけどここは楽しかった。
カバとか象と言ったずんぐりした動物をチョイスしてるところも面白かった。
音楽については知ってたのは半分だけだった。
曲の背景までとなるとくるみ割り人形くらいしか分からず、この辺はもうちょっと予習しておきたかったと悔やまれる。
ちなみにファンタジア2000の選曲のが個人的には好みだったり。そっちもいずれ見てみたい。
EX-ARM エクスアーム #1 禁断の兵器
話には聞いてたけどこれはひどい。
フェイシャルモーションがほぼ皆無でまばたきすらほとんどしないからあまりに不気味だし、体の動きもカタい上に物理計算がおかしいのかなんなのか重量感がまるで感じられない。
キングダムを彷彿とさせたけど、考えてみるとあれですらここまではひどくなかった気がする。
セルルックって色々言われてるけど実は重力を感じられるだけでも凄いことなんだろうか。
一方でカメラワークはそんな悪くないようにも思えた。
ストーリーも割と面白い気がするんだけど、演出が面白すぎてイマイチ内容が頭に入ってこなかった。
スケートリーディング☆スターズ #1 盟約
ただのイケメンパラダイスかと思ったら主人公の屈折がよく描けていてなかなかどうして。谷口悟朗だし一筋縄ではいかないってことか。
ただ作画の方は思ってたほどでもなかった。
怪物事変 #1 夏羽
怪異探偵みたいなのは好きだし話もよく出来ている。
と思うのだけど性癖出すぎだろ。ロリを出せ😡
SHIROBAKO #3 総集編はもういやだ
頻繁な場面転換によって切迫感がよく伝わってきて面白かった。
でもブラック労働に異常な納期とクソみたいな業界だなとも改めて思わされる。
新世紀エヴァンゲリオン #2 見知らぬ、天井
もっと深刻な作品かと思ってたけど思ってたよりコミカルなんだなあ。
語り口、構図とか色彩設計も目を引くけど、これが庵野秀明なのか。
機体の暴走なんかはエヴァよりも前にあったんだろうか。
ワンダーエッグ・プライオリティ #1 子供の領分
野島伸司ということでダイレクトに時事問題でも扱ってくるのかと思いきや、卵、顔のない加害者、像になった親友とメタファー多めの意外な作風。
それでもいじめが主題ということでいいのかな。
ストーリーテリングも巧みだし機微もよく描けていて、恐怖からくるみを見捨ててしまうシーンは印象的だった。
作画演出もいい。
Wikipedia眺めてて思い出したけどそういえば世紀末の詩みたいな変化球的な作品も作ってたなあ。