今日見たアニメ(3/28~31)

最終回ラッシュで感想書くのに手間取ってたら何日も跨いでしまいすごい量になってしまった(自分で読み返す以外誰が読むんやこんなの)

結局このままアニメログはブログに残してくことにした。

自分の拙い感想ツイート垂れ流すのそろそろ恥ずかしくなってきてたし、「またアニメ見てる」もちょっとキチガイじみてるなという自覚はあったので。

その点このブログならほっとんどアクセスもないからなーんも気にせず感想垂れ流せていいもんだ。

あとやっぱ140字の制約ってのも感想の書きにくさを感じてたところではあった。

  • id:INVADED イド:インヴェイデッド #13 CHANNELED II

局長をイドの中のイドに閉じ込めてとっちめるというやり方はほほうって感じだったし、一方の飛鳥井木記にも一定の救いがもたらされていて話としては綺麗に終わっており、盛り上がりに欠けた前回を払拭出来たと言える最終回になっていた。

と同時に作ろうとすればいかようにも続きを作れそうな終わり方になってはいたけど、綺麗に終わったしこれ以上やるべきなのかとも思う。

この作品の面白さを考える時、現実の世界とイド(精神世界)を並行して推理を進めていく点ももちろんそうなのだけど、個別の事件を追いながらジョン・ウォーカーの正体やカエルちゃんの謎に迫っていく点にもあった。

つまり両者の謎が作品全体を貫くような物語構成になってわけだけど、核心部分が詳らかになった以上、それに匹敵する謎はもう出てこないんじゃないかという気がして。

主人公である鳴瓢のテーマも解決されてしまったし。

まあそこは飛鳥井木記や本堂町に焦点を当てれば問題ないとも言えそうだけど。

とは言え今回舞城王太郎のシナリオがいかに面白いかというのはよく分かったので、ほとんど同じ物語構造でやるだけでも面白いんだろうなとも。

さっき挙げた現実とイドの関係、個別の事件と全体の事件といった各要素が緻密にリンクしていて、この緻密さこそが本作品の特徴であり魅力だったように思うし、他の材料を使って似たような料理を作れと注文したら出来てしまいそうに思えるので。

設定だけ見ても未だよく理解できてない部分が多いってくらいよく作り込まれてたからなあ。

緻密ゆえに複雑だしまた矛盾も生じにくいのだと考えると、ミステリーの面白さってのは緻密さにあるんだろうか。

猟奇殺人が題材であった事やそのバイオレンスさがエンタメ性を強めていた側面もあった。

暴力の描き方として印象的だったのがインパクトの強い絵面が悲しみとダイレクトに結び付けられていた点で、それが悲劇的な効果を高めていたのは巧みな手法だと思った。

例えば鳴瓢の回想における娘の惨殺された姿であったり、穴埋め(墓掘りだっけ)に拉致され健気に生きようとしていた少女が遺体として発見されたシーンであったり。

  • 八十亀ちゃんかんさつにっき 2さつめ #11 けらいじゃにゃあ #12 第3じゃにゃあ

間違えて最終回から見てもうた……。

戸松の名古屋弁が可愛いだけの素晴らしいアニメでしたまる

  • 耐え子の日常 #24 #25
  • ソマリと森の神様 #11 護る者と牙剥く者
  • 群れなせ!シートン学園 #12 オレの知る学生動物 -ともだちの話-

笑えてシコれるいいギャグアニメだった。

動物の生態をギャグにうまく落とし込んでいたなあと。

モブの描き込まれ方が毎回すごいなと思ってたんだけど、考えてみるとあの数をCGに頼らずやってのけちゃうのはさすがサイゲアニメだわ。

考えてみるとヌルヌル動くよりも動物だらけのわちゃわちゃ感を演出したかったって事なのか。

いやあっちゅーまに2クール駆け抜けてしまったなあ。

6年ぶりの3期という事だったけど相変わらず面白かった。

もうだいぶ長く続いてるのにマンネリに陥ってないというのはほんと凄い。

部活モノとしても恋愛モノとしても面白いってのはもちろんそうなんだけど、かるたと恋愛、メインキャラとサブキャラを描くバランスがまた絶妙で。

ただシリーズの出来で言えば高校選手権を描ききった2期のほうが良かったし盛り上がりも上ではあった。

今期はメイン3人の関係性の変化に焦点を当ててたわけだけどその途上でシリーズが終了してしまったので。

千早の活躍があまり見られなかったというのもあるかな。

これでもう次のシリーズが決まってたら全然印象も違ってたんだろうけど告知とか無いんだもんなあ。

人物描写で一つ感じたのが、太一も周防名人も幼少期に受けた言葉が人格形成に決定的な影響を与えていて、それが一種呪いのようだなあと。

考えてみれば「言葉」に重点を置いてる作品なわけでそういうキャラクターの作り方は至極当然のものなのかも。

案外と1話できれいに片付いたなあ。

父親の不気味な態度によって不穏さをよく演出できていたし、最後はリチャードが正義を救うという構図になってた事でうまく締められていたなと。

ただ最後にこういうホラーっぽい話が見たかったかと言うと正直違って、この作品らしい人間ドラマを見たかった。

まあそうだったとしても結局1話を超えるエピソードは出てこなかった事を考えるともっとビミョーな内容になってたかもしれないけど。

1話は宝石という舞台装置を巧みに用いた凝った構成でこれが毎週見れるのかとすごく期待してたんだけど、結局はそんなでもなかったという。

リチャードのエピソードもあんまり盛り上がらなかったし、詐欺師撃退するエピソードなんかは普通に駄作だったし。

もっとシリーズ通じてリチャードや正義の問題を掘り下げていくかと思いきやあんま上手く出来てたとも言えないし。

ただこの作品はマイノリティに焦点を当てたエピソードが多くて、マイノリティに対する温かな視座が感じられるのは好きなところではあった。

というか脚本が微妙でも最後まで見続けたのはそこが大きい。

リチャードと正義の関係性は男女だったらめっちゃツボだったなと思う。

信長が犬に転生とか、渋いキャスティングでギャップ狙ったりってコンセプトは面白かったし、歴史ネタをうまく笑いに昇華させたり、マニアックな戦国ネタ自体にも面白さはあったんだけど、ある程度キャラが出揃った段階でただのおっさんの会話劇みたいなシチュエーションが増えてきてマンネリ化してしまったところはある。

それでも笑えるエピソードもあったんだけど、サッムイ回も少なくなくて、シリーズ中盤以降は正直惰性で見ていた点は否めない。

もっと犬の生態とかペットあるあるとか犬知識を盛り込めると良かったような気もする。

その意味じゃシートン学園には多様な動物の生態を描けるって強みがあった。

と考えると戦国武将をゲストキャラでバンバン出していくって路線はありだったんじゃなかろうか。

まあただシートン学園は「萌え」って武器もあったから、その差も大きかったように思うけど。

こんな終わり方なのかよと思ってググってみたら12話時点で原作7巻あたりと判明。

原作完結してるんだし2期の告知とかあっても良さそうなのになあと思ったけどMAPPA忙しいのかね。

バトルとか魔法とかゾンビとか九龍城とかとか好きなもん色々ぶち込んでみました!って感じの闇鍋みたいな作品だったのに、なぜかこれが統一感を持って作品として成立してたのはかなり凄いことだった気がする。

「十字目の男を追う」という話の方向性の明確さがそうしたカオスさを問題としなかった、むしろ魅力へと変換してしまってたのかもしれない。

そしてその本筋から次々と枝分かれするような形で謎が提示されていく事でグイグイと物語へと引き込まれるストーリーテリングのうまさがあった。

また美術全般の「汚さ」が作品の統一感に一役買っていた側面はあるのかなと思った。

 pet #13 虹

いやー面白かった。

ホント最後までどういう結末を迎えるのか全く予想できなかったけど、こうなるとはなあ。

確かに司は既に暗黒面に堕ちてた事を考えるとヒロキと悟とは違う側の人間であり、3人で逃げるってラストはありえなかったのだろうなあ。

そして桂木がまた泣けるのなんの。

こんな過去を背負ってたとは想像も及ばなかったし、妻と娘の記憶を奪われた上最後に娘に殺されるというあまりの救いの無さ。

また人格の変化やこれまでのジンとの関係性が強い対比効果を生んでいて一層泣けるものがあった。

他人の記憶を書き換えられるって設定からして面白い作品ではあったけど、深層心理を扱った作品だけあって心の機微の描き方がホント巧みだったなと思う。

今書いたようなペーソスもあれば心理戦やサスペンスもありと多くの人物の様々な感情が器用に描き分けられていた。

主人公ながら後半ほとんど悪役のような存在だった司にしても、バックボーンや弱さも丁寧に描いて多面的に見せる事で視聴者から共感を引き出すことに成功していた。

会社という組織に子飼いにされ無力で逃げ場もない絶望の中で一個人が出来る事なんて狂う事くらいで、その司の狂気によって破局へと進行していくかのようなシリーズ後半は出色の出来だった。

と同時にシリーズ後半のキーパーソンが林さんだったわけだけど、彼の存在は真っ暗闇な世界の中で一点の光のようなもので、この対比にも何度も心揺さぶられた。

原作の続編が決まったらしいけどハッピーエンドを見たいようでこの作品で単なる大団円も違うよなという気がする。

敢えてもったいなかった点を挙げるとすればやっぱキャラデになるかなあ。

決してダメという事はないんだけどキャッチーでないのも事実で、ここで敬遠してしまった人は少なくないような気がする。

かく言う僕も1話見た時はちょっと濃い感じにウッとなってしまったクチ。