倫理が問われる

  • 14時起床。13時少し前に覚醒するも気持ちが沈んで起き上がる気になれず二度寝してしまった。先行きへの不安感が強いことでどうしても気持ちの浮き沈みが激しくなってしまうな。早く足掛かりを得たい。ただ、しっかりノルマこなして毎日達成感を味わうだけでも気持ちは上向いていくようにも思う。まあなんら生産性のある行為ではないんだけど。
  • デルトロのピノッキオを見てきた。いわゆる「本当のグリム童話」的なダークな作品を予想してたんだけど、蓋を開けてみるとストーリー的にもビジュアル的にもおどろおどろしい表現はあまりなくて、ファミリー向けと言っても差し支えない作品に仕上がっていた。というか最後普通に泣いちゃった。悪徳を通じてピノキオが善に目覚めていくプロットは原作ともディズニー版とも共通で、大筋はディズニー版の内容に近いと思った(まあ原作は英語版Wikipediaのあらすじ読んだだけなんだけど) ただ、ビジュアルやストーリーの細部は大きく異なるため全く新しい形のピノキオになっていた。
    原作やディズニー版との最大の違いはピノキオが人間にならないラストにあり、カルロの替わりなんかではない今のピノキオの姿を肯定する内容は非常に現代風だった。猿のスパッツァトゥーラや友人のキャンドルウィックなどの脇役たちもまた悪徳を通じて自らの善に従うようになっていった姿を顧みると、自分らしさの肯定は作品を通じて表現されていたと言える。本作がファシズム蔓延るイタリアに舞台を移している理由の一つはそこにあったんだろうか。全然関係ないんだけどWikipedia見てたらケイト・ブランシェットが猿演じてたの知って笑った。
    先に脚本について書いてきたけど、デルトロのピノッキオを最も特徴づけているのは何と言ってもビジュアルだろう。人形1体1体、セット1つ1つの作り込みはもちろん、CGと見紛うほどに人形たちが滑らかに動く。一体どんな細かい関節を持ったアーマチュアを使っていたのかと思うし、あの動きの細かさなら10億円単位の予算つぎ込まれてるんだろうなあとまたWikipediaを見てみたら制作費3500万ドルとか出てきておったまげた。でも1,2年前に見たライカのやつも凄いことになってたんじゃなかったっけと調べたらあっちは1億ドルか……。爆死しちゃったけど。
  • ブレーカーズ1話を再視聴。パラスポーツが主題というのは興味深い一方で、脚本も作画も良くないってイメージがあったんだけど、どっちもそんな悪くなく、主人公の心の翳を結構ちゃんと描けていて割に面白かった。まあただ子供向けだしそこまで期待できないところもある。
  • ざんねんないきもの事典19話まで見た。金魚を雑に扱うとフナに戻るってマジかよと調べてたらNHKの電話相談に行き着いた。

    www.nhk.or.jp

    林先生:     だけど今のところ、あの雑に扱うっていうことではなくて、そういうことも遺伝的には起きることがあるんだっていうふうに覚えていただければいいんじゃないかな。

    同じNHKで言ってることが違うじゃねーか!多分このちさちゃんもざんねんないきもの事典読んだかして投稿したんだろうなあ。

  • グレイプニル2話を見た。紅愛の殺しを止められず、あまつさえそれを許して彼女に縋ろうとする修一。共依存の道へと頭から突っ込んでいく二人の関係は作品に歪で不安定な印象を強く与え、だからこその引力も感じる。修一に紅愛が乗り込んで戦うという倒錯はその点を大いに象徴している。一方で自らの倫理に基づいて行動できず紅愛に支配される修一の姿はものすごく不愉快でもある。1話の修一の利他性の強調はなんだったのか。
  • 今日はノルマ達成。やっぱり能動的に何か取り組んでる方が充実感もあって精神的にはいいな。