驚き!ニッポンの底力 東京 巨大建築ヒストリーを見た

日本はヒューマンリソースが豊富だと聞いていたが、番組を通してその一端が垣間見えたような気がした。
優れた工夫や発想力はどこから来るのか。それは制約にあるのだなと。
巨大建築物に立ちはだかる障害として、一つにこの国では避けがたい地震がクローズアップされていたが、そのことがかえって安定性や堅牢性の獲得につながる。
もう一つクローズアップされていたのが納期で、日本人はとにかく納期を守ろうとする。
すると自然、工期も限られてくるが、じゃあその中でいかに造り上げるかという意識がまた創意工夫につながる。
こういう辺りが日本人は真面目だといわれる所以だろうし、と同時に真面目ゆえのアイデア力でもあるのだろう。
じゃ、真面目さの厳選はなんなのかなということも今回また気になった。
ただ、番組のテーマ的に日本にのみフォーカスされており、海外と比較した時どうなのかということはほとんど見えてこなかったし、当然ネガティブな面にはノータッチだった。
例えば先述した納期厳守も、日本人は働きすぎるといわれるようにある種強迫観念的ですらあり、獲得すると同時に失われてきたものも決して少なくはないのだろう。