自室に似たところに、僕と知人の女性がいる。歳は40代。東欧系の血が混じったような顔をしている。僕は横になり、彼女は僕のそばで正座している。おもむろに彼女が言う。
「運命を信じますか?」
しばし過去の経験とその質問を照らし合わせる。答えに行き着くと同時に、女が僕の腹に手を押しつける。それで答えがわかるんだなと思い身を委ねている。しかし、少し息が苦しい。
「信じま××ね」
彼女が自信に満ちた笑みを浮かべながらそう言うが、よく聞き取れないので、え?と聞き返すと、
「信じませんね」
と先程よりやや強い口調で繰り返す。違う。逆だ。しかし、うまく声が出せない。が、呑みこまれることが腹立たしく、意地になって叫ぶ。
「信じます!」
すると、彼女の顔が豹変する。さっきの自信ありげな笑みは残したまま、目は真っ黒く、口は大きく裂けた、そう、いつかネットで見た精神障害者の描いた自画像のような顔だ。そして、先程僕の腹に当てていた腕を、道路工事の標識のようにブンブン振っている。
その後一悶着あったような覚えもあるが、目覚める。手元には猫がいる。再び目覚めるとそれも夢だったことに気づく。
今日の分析