犯人ニセ三矢だったのかよ。ビックリだわ。しかも大部分の元凶であることに震える。
ただ小戸川にとっては出会いだったり病気治ったりプラスをもたらしているのは面白いところ。まあ解釈次第ではラスト殺されてるけど。
小戸川自身は結局悪人でもなんでもなかったんだなあ。一物抱えてるように仄めかされてきただけにそこは物足りなさを覚えなくもない。
綺麗に終わると思ってたので続き作れそうなラストになってたのは意外なところではあるけど、キャラデも特徴であり魅力だったからそこを損なってまで作るべきなのかとは思うし、視覚失認を回復させたこと自体続編を作る意思のないことの表れにも見える。実際劇場版は総集編+新作シーン追加という内容みたいだし。
視覚失認が回復して登場人物の「素顔」が明らかになっていく過程がまた面白かったけど、OLMの丸っこいキャラデを見ると動物デザインってのは改めてよくマッチしてたんだとも思わされた。
タクシーが海に落ちていくシーンの意味するところは初見ではよく分からなかったのだけど、あれは各人にとっての精算だったのかな。
田中も二階堂ルイも自殺しようとしてたのだろうし、柿花も未だに引きずるものがあったけど、落ちるという共通するイメージが一種カタルシスになったみたいな(ニセ三矢にとってはただ小戸川を発見しただけなのかもしれないけど)
単純にE.T.みたいなシーンを撮りたかったってのもありそうだけど。
まあ野暮なこと言うと冬の海に飛び込んでいって助けるのは無理あるやろとも思った。