ワンダーエッグ・プライオリティ #11 おとなのこども

結局ワンダーエッグの住民は死者のデータから構築されなかったものに過ぎなかったと。

ということは死者の復活についてはアカと裏アカのフリルを止めるための方便に過ぎなかったのか。

戯れに生み出されたAIが暴走して死を伝播させていく。

そしてタナトスに対抗できるのはエロスだと。

でもやっぱエロスというよりなんだろう、アイの愛はアガペーという感じがする。

ああでもそっか。だから彼女はアイという名前なのか。

フリルはなんのメタファーなんだろうか。

「おとなのこども」というサブタイで思い出したけど、大人による抑圧、大人対子供という対立構造も主題になってきた。

フリルもまた大人の都合で造られて棄てられた存在で、そんな彼女が少女たちのが自殺の決定打になってる意味とは。

ただ、少女たちの自殺の原因が全てフリルに帰結するってののは単純すぎて面白くないなあとも思う。

この設定は設定で悪くなかったんだけど色々なことに意味を持たせず、ただヒロインたちと自殺した少女たちの関係性を掘り下げていってほしかったとも思う。

普通にファンタジーで良かった。