今日見たアニメ - 働きたくないアリの記

畳み掛けてくるような展開と、脚本の勢いに乗っかるかのようなケレン味たっぷりの演出で、中島かずき・トリガーらしい作品だった。

プロメアもそうだったけど中島かずきはマイノリティに焦点を当てた脚本を立て続けに書いている。

考えてみるとキルラキルも弱者に焦点を当てた作品でもあったし、一貫してそういう傾向にあるのかもしれない。

グレンラガンは未見なのでわからないのだけど。

ただBNAに関してはより直接的というか、かなりリアルに差別を描写していて、冒頭のポスターの落書きだったり、みちるが襲撃される様子はヘイトクライムそのものでもあったし、現実の社会的分断をより反映しているのかもしれない。

まあ結局は今回も裏で糸を引いてる人間がいて、それを暴いてやっつけるってオチになりそうではあるけど。

正直作品テーマがより卑近でリアルなものになるにつれて、暴力という解決手段ってどうなんだろうという疑問を覚えないでもない。

女児向けアニメのお手本のような第1話だった。

全体的にコメディ色が強くて取っつきやすく、作品コンセプトの提示や説明に加えて話のヤマまで作ってきっちり24分に収めていたのはお見事。

主人公は明るいけどちょっと抜けてる感じで親しみやすい。

作画も非常に良好で、ギャグ色強めの演出も相まってちょっと今後楽しみな作品。

でも4クール飽きずについていけるかな……。

予告からして気の滅入りそうな話だなーとは思ってたけど、重かった。

こういう話は見るのしんどいな……。