つくもがみ貸します #11-12

・蘇芳の所在が明らかになり佐太郎も帰還して盛り上がるラストだったし、終わり方もまさしく大団円で心がいっぱいになってしまった。物と物が人と人をつなぎ物語が紡がれていく。心温まる面白い作品だった。しょーもないエピソードも少なくなかったけど。

・最大の焦点であったお香の心の内については、1話だったかかんざしを褒めない清次に対する反応に全てが現れていたのだと今になって分かる。ではお香は佐太郎に特別な感情を全く抱いてなかったのか。今までアプローチしてきた男が急に消えたら普通は気になるものだと思うし実際蘇芳を気にかけ続けてきた一方で、ラストで佐太郎に目もくれなかったことを考えるとどうなのだろう。ただ全く無かったって発想は童貞が過ぎると思うし冷めたってのが現実的なところ。でも純愛であってほしいという心の童貞も抑えられない。