TAAF 2022 短編スロット1

ストーリーのある作品が多く一番楽しめたスロット。

全体として製作国がバラけていてその国らしさを感じられるスロットだと指摘されていた。

なおこのスロットでは1作品ずつ解説する形式を取っていた。

高野交差点

目標に向かってもがく3人の登場人物を短い尺の中で巧みに描いていた。ある意味誠実さの交差とも言えて後味爽やかな作品だった。

チルダのスペアヘッド

ストップモーションカートゥーンのようなドタバタ感とシニカルさで味付けしていた。非常に好きな作品。スペアヘッドという着想もストップモーションならではかもしれない。

ウサギ穴

不思議の国のアリスがモチーフの幻想的な作品だった。

解説ではキャラデに80年代のマンガの影響が指摘されていた。

死神とワイン職人

解説では短編とは思えない作り込みで長編を見たような満足感があると言われていた。重厚感のある作品だった。

ガチョウと少年

CGで水彩画タッチの絵を表現しており絵本風の物語も相まって温かみがよく出ていた。

新・三岔口

京劇をカートゥーン的アプローチで表現した作品との解説があった。コミカルな動きに合わせたSEが面白かった。色んな意味でおこんじょうるりに通じるところがある。

解説でCGでストップモーションライクな表現をしていると聞いて驚いた。違和感なくストップモーションとして見ていた。

ゴールデンアワー

日本のアニメの影響が色濃くあえてリミテッドで表現しているシーンがあったり、解説でも言われてたけどクレヨンしんちゃんのようなキャラデであったり。ドタバタ感含めて日本風かも。これも楽しくて好きな作品だった。

あんま関係ないけど叶精二がポンポさんみたいと言っててこの人守備範囲広えなと思った。

ステップ バイ ステップ

3DCGの王道であり、ラストシーンのための作品と解説されていた。さもありなんという感じ。森の生き物たちと協力しながら冒険していく姿もそうだけど、ミクロ視点で描かれるためミニチュア感もかわいらしさの一因に思えた。

CGとしてのクオリティも高く見え遠めのショットではかなりリアルだった。

テラ

ディズニーの短編のような内容。テラのいたずらな感じもあってかわいらしい作品だった。解説では動きにリズム感があると言われていた。

というかプロフィール見て驚いたんだけどこれで23歳の作品なのか。凄い才能。

トリオ「ザ・独唱者たち」

スパイスの効いたドタバタコメディ。散々笑った後にセクシズムがテーマだと明示するのはうまかった。3人のパワフルさ、中東風の舞台がメッセージをより強いものにしていると思った。

菜の花

色彩と細かく描き込まれた背景美術が美しい作品だった。