33歳のこども

部屋を借りてる友人に、契約書作った弁理士かなんかに会ってほしいと言われてるんだけど言い訳をつけて逃げ回っている。

親友と呼べる間柄なので契約書の内容に一切の心配は無くて、なんなら読まずにサインしてもいいとすら思っているくらいなので、そんな説明を受ける必要が無いと思ったのだ。

でも契約書を作った人間としてはちゃんと説明をしたいらしい。

なので都合が悪いことを伝えつつ(本当はむっちゃ暇)、説明受けなくても大丈夫だよ!と友人に何度かラインしてるのだけど友人も説明を受けてほしいらしく、どうにか日程調整して話を聞く流れになってしまっている。

いやどう考えてもいらねーだろ!?

とは思うもの今更「めんどくさいから嫌です。てへっ☆」とも言い出せず言い訳作りに無駄に気を揉んでいる。

最初にはっきりとめんどくさいと断るべきだったなあと今にして後悔している。

なんでそんな会いたくないのかというと意味を感じないからってのはもちろんある。

と同時にコンプレックスが刺激されそうで他人に会うことを怖れているのだ。

たぶん今僕が胸を張れるような生き方をしていたら逆に喜び勇んで会いに行っていただろう。

そういうプライドの塊のような人間なのだ僕というヤツは。

というわけで今は忙しくもないのに忙しいということになっている。

あっちが諦めるまで会うつもりはないのだけど、その間はつまり友人とも会えなくなるということでもある。

というかそこには「しばらく会えないようにしてやるケッケッケ」という当てつけも含まれている。

僕は思い通りに行かないといつもこうなのだ。当てつけを通じて自分の憤慨を思い知らせようとする。

How childish!

こんな底意地の悪い男、誰にも顧みられなくなるはずだ。

僕をこの歳まで見限らなかった母はなんて甘く、そしてなんて懐が広いのだろう。

だけど66になっても99になっても僕はきっとこのままだろう。