つくもがみ貸します #8 江戸紫

むらた雅彦いい演出するなあああああああああ。冒頭の印象的なお化け櫓に始まり、BGオンリーの多用と気持ちいいセリフの重ね方、鳥居での会話の構図やライティング、終盤の屋形船での清次の視線を追うようなカメラワークと目を引くシーンが多かった。全体的に芝居も良かった。

半助の話題に清次の不満げな表情

商売の負の側面について語る若旦那が画面手前の鳥居に隠れる現れるを繰り返すシーンとそれを聞く清次が鳥居の影に入るシーン。清次については特に心理を表しているわけではないのかも。

脚本も前回に続いて良かった。男色か?と思ったら男装の麗人だったとは。今回も終盤まで真相の見えてこない良い構成だったけど、余韻も素晴らしい1話だった。お化け櫓が一つになる意味は、直後にキセルを手に持つカットが続くから半助の手に戻ってきたことを意味するのか、若旦那との今後を暗喩しているのか。まあ前者なのかなあ。