神在月のこども

喪失感を乗り越えるというテーマそのものは好みだったけど脚本がイマイチであまり見るべきところがなかった。

ほぼ波乱無く予定調和が繰り返されるだけのロードムービーといった内容で退屈している時間のほうが長かったかもしれない。

設定上常に周囲が静止していることで余計に動きの無い印象を強めてしまっていたようにも思う。

また序盤だけ見ると人物描写のしっかりした写実的な作風にも思えたのだけど、全体としては少女の喪失感は上手く掘り下げられておらず、結果ヒロインにもあまり魅力が感じられなかったしストーリーも幼稚っぽさを感じた。

その辺りの原因としては神や妖怪を紋切り型に描いてしまったところにもあるように思うけど、よくわからない。