引越し(4日目)

23時
排泄させてミルクを与える。
目が完全に開いて、指を乳首と勘違いすることがなくなってきた。逆に、撫でてやると懸命に身体を擦り付けてくるようになった。
また、哺乳器はミルクが出るものという認識が出来たのか、以前は口に近づけても口を開くことはなかったが、手で乳首を手繰り寄せようとするようになった。


17時
排泄させようとしたところ、肛門から黒いものが頭を出していた。話で聞いていたものより、よっぽど太くしっかりしたもので、何より驚いたのが量がとてつもなかったということ。出し切ったと思ったらまた出てきて終わったと思ったら出てきてを3度は繰り返したと思う。相当に溜まってたのだろう。おかげで排便させる要領もよく分かった。
ただ、その後で調べてみたところ、糞が硬い場合はミルクが濃すぎるということらしいので、少し薄めてみることにする。
さて、昨日の推察について。母に話を聞いてみたところ、

  • 母が鳴き声に気づいたのは先週の木曜から
  • 土曜に鳴き声がし始めたのは昼頃から

以上のことが分かった。
常識的に考えれば、木曜から日曜まで何も口にせずに生き延びるということは考えにくいので、少なくとも金曜の途中までは母猫の世話を受けていたのだと思う。鳴き声がしたのは餌の調達に行っていたということなのだろう。
土曜についてだが、母は出かけていたため、その鳴き声が断続的なものだったかは定かではなく、仮に断続的なものであれば、母猫が餌をとりに行っている間に僕が手を出したという可能性は十分にあるだろう。また、保護時に動き回れるほど元気だったことを考えると、尚更直前くらいまで世話を受けていたとも考えられる。
一つ分からないのが、出産直後の母猫がどの程度の割合で餌の調達に行くかということ。そこまで頻繁に子猫を放置するものなのだろうか。毎日行くようなものであれば、僕が奪ってしまった可能性は高くなる。
ともあれ、真相は藪の中。これ以上考えたところで今更どうなるわけでもない。だから、母猫のためを思うなら、そしてこの子猫のためを思うなら、精一杯の愛情を注ぎ、幸せな一生を送れるよう尽力するしかないと思った。
そういえば、現場である家の裏にも行ってみた。へその緒らしきものは既に残されていなかったが、途中ぶち猫に遭遇した。もしかしたらとも思ったが、そのまま逃げられてしまった。


13時
相場もほとんど動いてなかったので、あの後しこたま寝た。断続的にチャート確認しに起きてたけど。
んでお世話。
おしっこはいっぱい出たけど、うんちはなかなか出ない。いろいろ見て回ってると1週間出ないのはザラらしいのでもう少し様子を見る。といっても、生後何日か分からんのだけど。
ミルクのほうはいつものノリで2杯作ってしまったが、7時よりもよっぽど飲んだ。が、とりあえずは1.5杯を4時間おきでいいだろう。
ちなみに、はかりが無いので成長しているのか少し不安だったのだが、


でかくはなってるらしい。よかった。
いや上は丸まってるんですけど、同じ体勢になっても多少大きい。はず。


7時
4時に寝て、7時にたたき起こされた。
あまりの眠さにふらふらしながらも、一階に下りてお湯を沸かしたり、犬にご飯を上げたりする。その間10分くらいだったのだが、戻ってみると鳴き声が聞こえない。「なんだ。寝ちまったのか」などと思い、彼の部屋を覗いてみると、姿が見えない。服の下に隠れている様子も無い。よじ登って出てしまったことに気づき、ベッド全体を一瞥するも姿は無い。まさかと思いベッドの下を覗くと、落ちてうずくまっていた。非常に迂闊だった。
手にとってみるも、あまり反応を示さない。(普段はやめろやめろとわめきまくる)寝床に戻してみてもほとんど歩けない。これはヤバイと感じ、何度か身体をなでたり指で軽く叩いたりしたところ少し鳴き始めた。その後も同様に続けていると、なんとか調子を取り戻していった。どうもあまりに高いところから落ちたため、ショック状態に陥ってたらしい。ちなみに床からベッドまでの高さは大体50センチで、体高の10倍はあったと思われる。今のところ、目立った障害は見られないもの、内出血などを起こしている可能性は十分にありうるので注意したい。
そんなこともあったので、引っ越した。

本当に昨日のうちに移しておくべきだった。まあ今回も早く出られるくらいに成長していくのが非常に楽しみではあるが。また、当初使っていたフリースを手洗いして再びそれを敷いたのだが、僕の匂いがついてるからなのか肌触りが良いからなのか、なぜかは分からないが非常に気に入っていて、餌の後に戻しても箱にあまり鳴かなくなった。身体も少しは清潔にしてるし、しばらくこれを使おう。
食事については、やはり今回も1杯半程度でお腹一杯。