今日見たアニメ - 働きたくないアリの記

面白かった。

クラシックロックにフィーチャーしてるという意味ではキャロチューに通じるところがあるけどアプローチの仕方は全然違って、こっちはボーイミーツ記憶喪失ガール+ロボットとオーソドックスな設定でより広く受け入れられそうに感じた。

引っ込み思案で自尊心低めな主人公とサッパリした感じのヒロインって組み合わせは好相性だし、構成や心理描写もしっかりしていて今後も期待できそう。

ミミナシが襲ってきた時にエコヲのお姉ちゃんが一度行くのを止めかけるってシーンは演出含めてうまいなと思った。

キャロチューも音楽の力で世界を変えるというテーマを持っていたけど、脚本の出来からすると皮肉にもこちらの方が説得力を持ちそうな感じはする。

あとはMAPPAという事で画作りと、ヌルいクラシックロックファンとしては音楽のフィーチャーのされ方も楽しみなところ。

未見だけどエウレカに通じるところもあるのかな。佐藤大だし。

原作の1話だけ試し読みした事があってそれが面白かったので楽しみにしてたのだけど、イマイチだった。

普通に原作通り頭からやるべきだったように思う。

ロールプレイしながらのDJという状況は導入としては込み入り過ぎてたし、ミナレのトークにしても彼女の人物像を理解してるからこその面白さだろうから、その辺の文脈をすっ飛ばしてまで持ってくるべきエピソードだったんだろうか。

あるいは演出の問題もあったのかなあと原作の試し読みをペラペラめくってみたけどわからない。

ポプテピスタッフらしい作品だった。

ポプテピの奇のてらい方は嫌いじゃなかったので、ミニコーナー挟んだり実写パート入れたり相変わらず自由でカオスなのは楽しい。

ただこの作品なら普通にシュールな日常アニメとして楽しみたかったようにも思う。

何よりポプテピと違って笑いどころがあんま無いのはちょっと辛いかな。

まあ笑えるという意味ではポプテピはポプテピであんま安定してなかったけど。

異世界転生でラブコメが主題ってのが新鮮だし、女性主人公かつ乙女ゲーの悪役に転生って設定も面白い。

カタリナのキャラ的に結局はよくある逆ハーレム的な展開に帰着するんだろうけど、カタリナちゃんかわいいしギャグもいいしラブコメが好物なモウマンタイや！

その辺鑑みると原作は少女向けみたいだけど、アニメでは結構男性向けにも寄せてる印象も受ける。

内田真礼主演ってのもその理由なのかなと。

内田真礼の芝居自体は素晴らしく、こんなコミカルな芝居も出来たのだなあと。

去年ネバランでも驚いたのだけどほんと彼女は演技の幅が広がったなと思う。

ギャグの演出そのものも青ちゃんの井上圭介という事で面白かった。

本来のメインヒロインも交えてどう展開していくかとかまだまだ予想がつかないところもあるので今後が楽しみな作品。