世界征服 〜謀略のズヴィズダー〜 #5「ホワイトロビン危機一髪!」

玉手箱

2話以来のわかりやすいコメディだった。
3話4話と頭を使う話が続いていたので楽に見られる話で正直ホッとするところがあった。
とは言えコメディとしての質は高く、単純に笑えるという意味ではこれまでで一番面白かった。
加えて今回は今回で特徴があり、事前にスタッフやキャストからも話があったように、お色気色の強い1話だった。
これまでとはまた丸っきり違う顔を見せたものだが、これにはTYPE-MOON エースの記事にもあったように、脚本家・演出家に大きく裁量を与えるという制作体制に理由がある。
DTBシリーズでも同様のシステムが取られていたのだが、それでも作風の統一はかなりの程度図られていた。
一方で本作についてはそうした制約が更に緩められてるようで、作家ごとの特色が本当に色濃く出ている。
次の話はどんな顔を見せてくれるのか楽しみでしょうがないのだが、これもまた本作の魅力の一つと言えそうだ。

本編

今回のテーマについて考えると、メインはやはりギャグになる。
脚本演出とも優れていたが笑いの論理というのは難しいのでそれはちょっとパスしたい。
後はそこまで深いテーマ性は与えられていないように思ったが、やはりこちらのブログの考察は鋭い。
世界征服〜謀略のズヴィズダー〜 5話 感想 ホワイトロビンとさかあがり : 愛は太陽だよ!
確かに秘密がテーマになっていたと言えそうだ。
個人的には逆上がりと蓮華の変わりたいという想い辺りから変化がテーマになっているとは思ったのだが、うまく解釈できなかった。
一つ気になったのがケイトがホワイトロビンを追い込む際に行動を予測していた点だ。
これは明日汰やナターシャの素性に通じていた点と重なる部分があり、何かしらの示唆があるように思う。
何度も時間を遡っているのかとも思ったが、それにしては計画に不備が多すぎる。
蓮華についてはドジっ子という設定は与えられてるようでそこは漫画版と共通だったようだ。
ただやはり漫画版はドジっ子感がいっそう強調されているなとも改めて思う。
それもまた作家ごとの色と言えそうだが。

付記

話のテーマが見出だせなかった結果、公開をためらうレベルにひどすぎる内容になってしまった。
というかひどい以前に全く内容が無い。
テーマを意識してもっと真剣に見なきゃダメだなと思う。
次回からは改めたい。