電光超人グリッドマン #33「もうひとりの武史」 感想

  • 武史に悲しき過去からのまさかのファイトクラブっぽい展開。ファンタジーが過ぎるところはあるけど、心理描写が普段と比べて遥かに緻密で、これまでで突出して良かった。ばあやというよりどころを奪われた過去、3人の和の中に入りたい、本当はヒーローになりたいという隠れた願望のタケオへの投影。こうした描写が武史に深みを与えたところに、タケオは自分が作り出した幻だったと気づき泣き崩れるラスト。切ない。まさかグリッドマンでウルッと来るとは。誰もが皆なヒーローになれるという歌詞を深読みしてしまう。
  • 脚本は右田昌万。担当話数ほか2話とそんな多くないけど、どちらも「おっ」となる回ではあった。