復帰

FXを再開するにあたり今まではここがアカンかったなーという点を一度まとめておくことにした。
ざっくり問題点を挙げると、発達障害焦燥感が2大要因になっていた。

発達障害

1.衝動性

どっちかというと僕はASDがメインでADHDの傾向もあるという感じだ。
まあ実際に診断を受けたわけではなくて何冊か本を読んだ上でのなんちゃって診断に過ぎないんだけども。
で、極端にADHDの嫌いは強いわけではないもの、やはり注意力の欠如・衝動性の強さというのは思い当たる点が非常に多いし、未だにそうした言動は絶えない。
FXについて言えば、衝動的なトレードをしてしまって大損ぶっこくというパターンがもう数え切れないほどあった。
いやお前その時点で向いてねーじゃねーかという話かもしれないけど、僕も原因について考えながらそう思った。
ただここ何年かで発達障害が目覚ましく寛解したのも確かで、衝動性もそこそこコントロールできるようになってきている。

2.特定のやり方へのこだわり=柔軟性の欠如

これはASD的な特徴で、具体的にはトレードスタイルを頑なに変えない他人の意見を取り入れないなどだ。
また順番や秩序へのこだわりも非常に強く、そこを崩せない、崩れると萎えて無気力になるのは非常に大きな問題となっていた。
例えば予定通りにいかないと、予定自体放棄してしまうというパターンは死ぬほど繰り返してきたし、それで何千日と浪費してきた。
この点についても行動療法が奏功して、以前よりはこだわりが弱まってある程度は柔軟な対応が可能になった。
今回は他人の手法をどんどん吸収しようという意欲が強いが、それはやり方を変える事への抵抗感が薄まった結果なのだろうと思う。

3.集中力の欠如

これはADHD由来のもので、情報収集の最中にすぐ意識が散漫となり、他に関心のあることが思い浮かぶとすぐそれをググってしまい作業中断というケースが以前は非常に多かった。
そして予定が崩れて、前段の萎えにつながるという黄金パターンもまた数知れない。
しかしこの1年のプログラミングへの取り組みの中で集中力の持続方法が見出だせた感じで、特にこの3ヶ月ほどは休日を上手く取り入れることで更に効率の改善が見られた。
いや本当に生まれてこの方約30年、大袈裟じゃなく初めて継続的な努力というものが出来た1年でもあったのだ。

4.睡眠障害

発達障害は複数要因から2次障害として睡眠障害を引き起こしやすく、例に漏れず僕も睡眠障害を抱えている。
毎日寝起きする時間が少しずつズレていくというもので、イベントにあわせて動くことが多いFXでは決まった時間に起きてないというのはかなり致命的だ。
今思い出したが、寝坊してエントリータイミングを逃して、その後衝動的になって損を出すというパターンもよくあった(しみじみ)
これもメラトニンを使ってある程度コントロールは可能になったが、調整に難しさを感じている部分もある。
ただそれがダメであれば、ラメルテオンもあるので問題ないかとは思う。以前使った時は効果てきめんだったので。

将来に対する焦り

こちらは読んで字のごとくで、当時はもう本当に焦っていた。
20代になるまでまともな学歴もなく、以降も全く職歴も技能も無い、つまりキャリアというものが一切無い状態だった。
更に昔から労働に対するマイナスイメージがあまりに強く働くのが嫌で嫌で仕方なかった一方、
社会に出ない時間が長ければ長くなるほど余計に社会に出る勇気も無くなっていっていた
しかし前述の原因で勝ち続けることは一度も出来ず、月日が刻々と過ぎ、どんどん手持ち資金も減っていくと、
自分にはもうFXしか無い、これが上手くいかなければ人生終わりだくらいの精神状態に陥り、
焦って成果をあげようとルールを無視したトレードをして負けるというパターンも数知れずあった。
この辺は発達障害に気付けたのが大きかったのか色々と丸くなり、別に働いてもいいかなくらいに今は考えている。
いやもちろん出来たら今も全く働きたくないでござる状態に変わりはないのだけど、
これ以上ニートやってるわけにもいかんから、飯の種稼ぐためには働かにゃならんししゃーないという感じだ。
そんなこんなで30手前にしてようやく現実が見え始めてる事もあり、結果出さないと明日は無いんやあああああみたいな切迫感は今は露ほども無い。

改善してない点

発達障害は完治したわけではない

今まで挙げてきたような傾向は概ね寛解してるとは書いたけど、別に治ったわけではない(というかそもそも完治しない)。
実際日常生活においても未だに発達障害による問題には毎日直面している。
ややメタ的な話になるけど、本当に柔軟な考え方ができるようになったのであれば、
FXのために病院に行って正式に発達障害の診断を受けて、より寛解させるという選択肢が最も合理的なはず。
なのに現状僕は発達障害によるミスが出ない限り積極的に病院に行くつもりはないと考えている。
この辺を見ると特定のやり方にこだわる傾向は未だ根強いことが分かる。

気の小ささ

ポジションを持った後に何も手がつかなくなってしまうという気の小ささがあって、
それで情報収集が疎かになってその後の適切な対応ができなかったという失敗も多々あった。
大金を動かしていく以上、この辺のメンタルコントロールは今回もあまり上手くいかないだろうと思う。

結論

という感じで、問題点、改善した点、改善してない点を並べてきてみたけど、総じて以前よりは能力を発揮できる状態にある。
逆にこれほどメンタル面の問題が改善した中で勝てないのであれば、
それはもう全く向いてないことが自明となるし、投資自体すっぱり諦めさせてくれる理由にもなる。
ちなみに成功ラインは明確に定めてはないのだけど、
資金をロストして退場なら言わずもがな、MSCIの利回りである7%以下であれば失敗と考えている。
さてどうなることやら。