歌舞伎町シャーロック #24 歌舞伎町で会おう
モリアーティの喪失を主題としたこのラスト3話だったけど、モリアーティにそこまで思い入れが無い身としては半狂乱になって亡霊を追いかける二人の姿にピンと来ず、最後の寄席を通じてようやく腑に落ちた感じだった。
1期ではこましゃくれたクソガキ、2期ではサイコキラーといった印象で、モリアーティに魅力を感じることはついに無かった。
作り手からすれば「悲劇的な」サイコキラーとして描いてきたんだろう。
なるほど「怪物」として生を受け、自身を繋ぎ止めていた妹を失ってしまった事は確かに悲劇ではある。
が、無差別に殺人を繰り返す人間に共感を見出せるかと言うとそれは限りなく困難で。
だからやっぱり純然たる悪として描いて順当にホームズVSモリアーティで完結した方が物語としては盛り上がったと思う。
ただ同じく寄席の中で明示されてたように、これは善悪の境界線上に立っていた二人の男の話だったわけで、それじゃダメだったんだろうな。
純然たる悪と言えた切り裂きジャックは明らかにモリアーティの対比であり、モリアーティは境界線で踏みとどまり続ける必要があったし、あの場面で命を絶たなければならなかった。
ただその辺りのテーマが上手く描けてたかと言えばノーである。
何度も書いてきたけど、脚本の、ミステリーとしての質があまりに低すぎた。
推理落語ってコンセプトは悪くなかったんだけど、コメディミステリーの「コメディ」が明らかに邪魔だった。
コメディに寄せた結果が毎回のしょうもないトリックにあからさますぎる犯人になってしまったのかミステリーとしては最悪と言える部類で、しかも別に大して笑えるわけでもないという無残な食い合わせに。
笑いを排した切り裂きジャックのエピソードが出色の出来であったこと、作品テーマ的に必要だったかを考えると、やはりコメディ要素が枷になっていたとしか思えない。
ところでホームズとモリアーティについては、原作における関係性の新解釈とも取れるんだろうか。
サークレット・プリンセス #3 サプライズ・プレイヤー
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これ最後ケロくんに犯されるやつやん……。
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オトッペ #176 ものしりブックラーノ